TiaRabbit❤ティアラビット

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おすすめのアメリカのヤングアダルト小説「レッド・クイーン(Red Queen)」シリーズのご紹介です。

※ネタバレ要素があります。(1巻の最後まで書いてます。)
※今回は「レッド・クイーン」1巻のあらすじと感想です。

*SSは、Sims3で撮影しました。
※大図書館ホールは、@Aiさまの作品です。
Sims3へのコンバートの許可をいただき使用させていただきました。
ありがとうございます。


Left→Right
カル王子 → メア → メイブン → エヴァンジェリン




このお話のヒロイン:メア・バーロウ。
奴隷階級のレッド種族の気の強い少女。




カル王子(タイベリアス・カロア7世)
メアの住むノルタ王国の第1王子。
種族は支配階級のシルバー。




エヴァンジェリン・セイモス
ノルタ王国のシルバーの有力貴族の娘。

何気に推しな女の子。
1~2巻は嫌な女な感じですが、3巻から彼女の魅力がわかります。
ナイフのような鋭い女性ですが、本当の恋には純粋だったり、兄想いなところはヒロインのメアと重なります。




メイブン・カロア
ノルタ王国の第2王子。
カルの異母弟のシルバー。

メインキャラクターの中で好きなキャラです。




「レッド・クイーン」シリーズは、ユニバーサルが映像化権利を買い取って映画化されるそうですが、まだできてないみたいです。
「シャドウハンター」原作者の映像化脚本家さんとの歪みを訴えるSNSをリブログしていたので、もしかして、原作と変えられちゃうとかの問題があるのかもしれません。

このお話、変えたらダメな作品だと思います。
原作人気もありますが、この「レッド・クイーン」の原作者さんは、かなり政治的意識の高そうな方なので、この作品にもそれが色濃く反映されています。
かなり意味を込めて作られているようで、エンターテイメントやラブストーリー重視にし過ぎちゃうと、このお話の魅力がなくなってしまうと思います。


〔該当項目へ移動します。 ※「もくじに戻る」か、右下の↑ボタンでページトップに戻ります。〕

「レッド・クイーン(Red Queen」1巻 あらすじ&感想 もくじ
〔概要〕
〔主な登場人物〕
〔名称等〕
〔あらすじ〕
〔感想〕




「RedQueen」シリーズ概要

ヴィクトリア・エイヴヤード著書「レッド・クイーン(Red Queen)」

「レッド・クイーン」シリーズは、全3巻予定でしたが、人気があり4巻も作成されました。
(スピンオフ作品もあります。)
4.5巻(Broken Throne)が発売されるので、おそらく5巻も作成されるかもしれません。

〔「レッド・クイーン(Red Queen)」シリーズ〕
*1巻「レッド・クイーン(Red Queen)」
*2巻「ガラスの剣(Glass Sword)」
*3巻「王の檻(Kings Cage)」
*4巻「戦争の嵐(War Storm)」(日本語翻訳未)

※1〜3巻日本語翻訳本あり
※4巻日本語翻訳本発売予定

※ヤングアダルト(YA)小説→ミッド・ティーン~ハイティーン~大人向け(主にジェネレーションYとZ向け)
児童書とは違います。
本離れした中高生に本を読んでもらおうとして、あえてカテゴライズとのこともあるそうで、一般書として扱われることもあります。
ティーン向けや、日本におけるライトノベルと言った方がわかりやすいですが、微妙に意味合いが違います。

特に「レッド・クイーン」は一般書と扱われてもおかしくないと思うような深い内容です。
(その重く重厚なテーマを万人or若い世代にも届くようにYA要素やファンタジーを入れた感じです。)



[概要]

*著書:ヴィクトリア・エイヴヤード(Victoria Aveyard)
*日本語翻訳者:田内 志文
*出版社:ハーパーコリンズ
*デバイス:文庫本、電子書籍
*YA小説(ヤングアダルト向け)

+++++++
*アクション:★★★★☆
*スリル・サスペンス:★★★★☆
*ロマンス:★★★☆☆
*ファンタジー:★★★☆☆
*SF:★★★☆☆
+++++++

ファンタジーで、恋愛もののシンデレラ・ストーリーかと思いきや、レジスタンスな革命・戦争ものです。

世界観は、ファンタジーな王宮+SFのような都市国家や、スチーム・パンク的な部分等もミックスされていて世界観構築するのが少し困難な部分もあります。

簡単に説明すると、「ハンガー・ゲーム」のイメージです。
(「ハンガー・ゲーム」原作は読んでいないし、映画版の最初と最後のシリーズしか見ていませんが。)

世界観とともに、お話の感じも「ハンガー・ゲーム」を彷彿とさせられます。

ロマンス要素もありますが、人間模様や策略、戦いがメインとなっている部分が多々あり、日本語翻訳者さんが男性であることも相まって、ジェンダー関係なく楽しめる作品です。

戦闘シーンの描写は緊張感や臨場感があり秀逸です。

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〔主な登場人物〕

メア・バーロウ
(王宮にいる時はメアリーナ・タイタノス)

*種族:レッド(ニュー・ブラッド:シルバーバーのような力を持った新種族)
*性別:女性
*能力:稲妻(Electricons)
*瞳の色:ブラウン
*髪の色:ブラウン




タイベリアス・カロア7世(カル)

*種族:シルバー
*性別:男性
*階級:王族
*カロア朝第1王子
*能力:炎(Burner)
*瞳の色:琥珀色
*髪の色:ブラック
*背が高く筋肉質

優しいが、生まれた時からノルタ王国のシルバーの王になるべく、軍人として育てられた。

レッドに対して差別意識は、そんなに感じられないが、シルバーがレッドを支配する構造を積極的に改革しようとはしていない様子。




メイブン・カロア

*種族:シルバー
*性別:男性
*階級:王族
*カロア朝第2王子
*能力:炎(Burner)
*瞳の色:ブルー
*髪の色:ブラック
*カルより背が低く華奢

兄カルとは、異母兄弟。
兄カルの母:コリアーン・ジェイコス(逝去)
弟メイブンの母:エラーラ・メランダス(後妻)

軍人として優秀な兄カルの影に隠れ、父親タイベリアスに出来の悪さを指摘されていて、父親からの信頼は兄ほど得られていない。

また、独裁的な母エラーラによる束縛と支配から逃れたいと思っている。

レッドを支配するシルバーの構造を改革したいと願っていて、婚約者となったメアと意気投合する。




エヴァンジェリン・セイモス

*種族:シルバー
*性別:女性
*階級:貴族
*能力:鉄を操るマグネトロン(Magnetron)
*瞳の色:グレイ
*髪の色:シルバー

兄は、プトレイマス・セイモス。

シルバーの名家の有力貴族セイモス家の娘であり、王の妃になる為に埋めれ育てられた。

強力な能力者であり、彼女の右に出るシルバーの貴族の娘はいないと言われる。

しかし、彼女には心に決めている想い人がいた。



カイローン・ウォレン

*種族:レッド
*性別:男性
*能力:なし
*瞳の色:黄褐色
*髪の色:緑

メアの幼馴染で親友。
メアが、シルバーとの関わり合いがなく、ずっとレッドとして暮らしていたなら、カイローンと結婚していたんだろうな。と思うくらいの大切な親友。

能力はないが気さくな人柄で人望を集めている。



ジーザ・バーロウ

*種族:レッド
*性別:女性
*メアの妹
*能力:なし
*瞳の色:ダークブラウン
*髪の色:艶のある赤毛

姉メアと違って、上品で穏やかで優しい性格で、優秀。
刺繍の腕も秀でていて、その才能をシルバーに買われ刺繍を献上し、家計を助けている。

メアは、妹ジーザを心から愛しているが、劣等感も感じている。



シェイド・バーロウ

*種族:レッド(ニュー・ブラッド)
*性別:男性
*メアの兄(三男)
*能力:スウィフト(俊足、テレポート)
*瞳の色:はちみつ色
*髪の色:ブラウン

バーロウ家の三男で、メアの一番仲の良かった兄。

三男シェイドの容姿は、長男ブリーと次男トレイミーとは似ていなく華奢だった。

ノルタとレイクランドの戦争の為、シルバーに徴兵され、戦地で亡くなったとされているが。



ブリー・バーロウ

*種族:レッド
*性別:男性
*メアの兄(長男)
*髪の色:ダークブラウン
*瞳の色:ダークブラウン

バーロウ家の長男。
子どもの頃、次男のトレイミーと共に、三男のシェイドをよくからかっていた。

徴兵後、彼は筋肉質でガタイが大きい。



トレイミー・バーロウ
*性別:男性
*種族:レッド
*メアの兄(次男)
*髪の色:ブラウン
*瞳の色:ダークブラウン

長男ブリーと似ていて、背も高い。



ディアナ・ファーレイ

*種族:レッド
*性別:女性
*所属:スカーレット・ガード
*スカーレット・ガードのリーダーの1人

レッドで特殊能力はないが、メアと同世代にもかかわらず、彼女の戦闘能力や指揮能力、士気は高い。

シルバーによる圧政から、奴隷のレッドの解放を強く望む。



ジュリアン・ジェイコス

*種族:シルバー
*性別:男性
*階級:貴族
*能力:歌声を使って人を操る(Singer)
*瞳の色:ブラウン
*髪の色:白髪混じりの栗色
*メアの師匠
*カルの叔父(タイベリアス国王の先妻コリアーンの兄)

厳しい人だが、知識人で、レッドに対しても穏健派だと思われる。

彼自身、シルバー等の能力はギフトでなく、呪いであると思っている記述がある。



サラ・スコノス

*種族:シルバー
*性別:女性
*階級:貴族
*能力:スキンヒーラー(Skin healer)
*ジュリアンと同世代ながら、やつれていた。

カルの母コリアーネの親友。
カルの叔父ジュリアン・ジェイコスと古くからの友人(恋心もある)。

タイベリアス6世国王の後妻エラーラ・メランダスによって、舌を切り取られていて話せない。



タイベリアス6世

*種族:シルバー
*性別:男性
*階級:王族
*カロア朝第6代国王
*支配地域:ノルタ王国
*能力:炎(Burner)
*瞳の色:グレイ
*髪の色:ブラック
*ガタイが大きく筋肉質

タイベリアス6世には、先妻コリアーン・ジェイコスがいたが、彼女が亡くなった後、後妻エラーラ・メランダスと結婚した。

先妻コリアーンとの間の子が第1王子カル(タイベリアス7世)。
後妻エラーラとの間の子が第2王子メイブン。

軍人として武勇や戦略に長け、優秀な長男カルを可愛がり誇りに思う一方で、華奢で頼りない次男メイブンを兄と比較し、直接メイブンを非難している。



エラーラ・メランダス

*種族:シルバー
*性別:女性
*階級:王族
*タイベリアス6世の妃(後妻)
*能力:相手の思考を読取り、操るウィスパー(Wisper)
*瞳の色:ブルー
*髪の色:アッシュブロンド
*白い肌

先妻コリアーンの死後、タイベリアス6世国王の妻となった。

レッドへの差別意識が高い。

冷酷無慈悲な妃だが、自身の息子メイブンを溺愛し、彼を束縛、操縦しようともしている。

ウィスパーの能力は、相手の思考を読み取ったり、操ることもできるので、彼女の前ではプライバシーはない。



コリアーン・ジェイコス

*種族:シルバー
*性別:女性
*階級:王族
*タイベリアス6世の妃(前妻)
*能力:シンガー(Singer)
*瞳の色:ブルー
*髪の色:栗色

すでに逝去。
親切で優しいお妃さまだったとされる。

歌声で相手を操るシンガーの能力もウィスパーと似ているが、シンガーの場合は、操作する相手の目を見なければならない制限があるので、ウィスパーとは少し違う。

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〔名称等〕

スカーレット・ガード

*レッド種族で構成されたシルバーの圧政と支配から、奴隷のレッドを解放する為の革命軍。
*モットー:「立ち上がれレッド。夜明けのように。(We will Rise, Red as the dawn.)」

+++++++

ノルタ王国

*メア達の生まれた国
*支配者:シルバー
*被支配者:レッド
*王:タイベリアス・カロア6世

+++++++

レイクランド

*長年ノルタ王国と戦争をしている王国。
*支配、被支配構造はノルタと同じ。

+++++++

登場人物が多く、またそれぞれの家系の能力や、国名、団体、組織等もたくさんあり、最初はわかりずらいですが、それが物語を壮大にしている部分でもあります。

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〔あらすじ〕

※ネタバレ要素があります。

世界は、銀の血(シルバー)と、赤の血(レッド)で分かれていた。

銀色の血を持つ者(シルバー)は、特殊能力を持ち、特権階級を与えられる。

一方で、赤い血を持つ者(レッド)は、生まれながらにして奴隷階級にあり、シルバーに隷属させられ、貧しい生活を送り、シルバーの為に戦地(塹壕)へ送られ、死んでいく。

メア達の生活するノルタ王国は、長年、隣接するレイクランドと戦争をしていた。

そして、シルバーの支配からレッドを解放しようという反政府組織スカーレット・ガードが存在する。



1巻「レッド・クイーン」

ヒロイン:メア・バーロウは、レッドの血筋に生まれ、貧しい生活を強いられ、家族の為、生きる為にスリをして生計を立てていた。

父は、戦地から帰って来れたものの車椅子の生活。
それを支える母。

3人の兄ブリー、トレイミー、シェイドがいたが、ブリーとトレイミーは戦地に送られ、シェイドはすでに戦地で亡くなっていた。

そして、妹ジーザ。
ジーザは、手先が器用で優秀で刺繍が上手く、その才能をシルバーに買われ、刺繍を彼らに納め、家計を支えていた。




メアには、幼馴染のカイローンという少年がいた。

彼には親がいなかったが、漁師の師匠がいた。
しかし、その師匠も亡くなってしまい、カイローンは否応無く戦地へ送られてしまうことに、それはほぼ死を意味する。

絶望するカイローン。
メアは、大切な親友を戦地へ送り失いたくはなかった。



メアは、親友カイローンの戦場送りを阻止する為、シルバーの地区を刺繍の商品の納品の為に出入りしている妹ジーザの助けを借り、そこにある闇市で取引しようする。

そこで、スカーレット・ガードのリーダー:ファーレイと出会う。

しかし、幼馴染みカイローンを救うのに巨額の取引額を要求されてしまう。
そんな大金は奴隷のメアは、持っていなかった。

そんな中、ジーザはシルバーの衛兵に捕まり、商売道具の手を、彼らに折られてしまう。
もう、彼女に繊細な刺繍の作業はできなくなってしまった。



不思議な美少年との出会い。

メアは、カイローンの徴兵や、ジーザの手が自分のせいで刺繍を作ることができなくなってしまったことを後悔し、やけくそになりそうになるが、まだ、諦めていなかった。

カイローンの為に、徴兵を免れる為の資金を集める為に、夜に地元のバーでスリをしていると、メアは1人の少年に捕まってしまう。

シンプルな装いだが、明らかにレッドのとは異なる雰囲気だった。

その美少年はメアに、「なぜ盗むのか?」と尋ねると、メアは今まで溜まっていたストレスを吐き出すように、彼女や周囲に起こったことを話した。

メアの話を聞いた少年は、彼女に価値のある銀を渡した。




翌日、メアの家にシルバーの守衛が現れ、メアは、シルバーの宮殿でメイドとして働くことになった。

王族・貴族のシルバーが治めるノルタ王国の城は、奴隷階級レッドのメアが見たこともないきらびやかな世界だった。

メイドになったメアは、昨夜会った不思議な少年が、シルバーでノルタ王国の第1王子カルであることがわかる。



王宮では、クイーンズ・トライアルという、王子の花嫁を決める戦闘トーナメントが行われていた。

アリーナでは、さまざまな家系のシルバーの貴族の娘が、それぞれの特殊能力を使って、王女の座を賭け戦っていた。

そこに絶対的な強さを誇るセイモス家の娘エヴァンジェリンがいた。

エヴァンジェリンは、鉄を自由自在に操り、トーナメントを駆け上がり、花嫁候補第1位だった。

しかし、エヴァンジェリンがアリーナの鉄ごと武器に変えようとした時、そこにメイドとして居合わせたレッドの血メアが巻き込まれてしまう。

思いがけないところで絶体絶命になったメアは、窮地に立たされ、レッドでは持ち得ないはずの特殊能力を爆発させる。
(メアの能力は、雷、稲妻。)

メアは、稲妻を使ってエヴァンジェリンの鋭い金属片を粉々にした。

メアには、レッドの血筋にも関わらず、シルバーと同じような特殊能力があるニュー・ブラッドだった。



突如シルバーの力を持った奴隷階級レッドのメアの出現に騒然とするシルバーの貴族達。

カロア朝の王や王妃は、レッドのニューブラッドの存在を隠すために、メアをメアリーナ・タイタノスとし、レッドに育てられたシルバーとした。

突然の出来事であったがこれは、王と王妃の策略でもあった。

レッド種族の革命軍スカーレット・ガードは、シルバーの王族貴族達にとって脅威になりつつあり、レッドと関わりのあるメア(メアリーナ)に恩情を与えることによって、スカーレット・ガードに傾倒するレッドの心をコントロールしようと画策していた。

そして、スカーレット・ガードやレッドと本格的な交戦になった場合、メア(メアリーナ)を交渉のカードに使おうとしていた。



そして、メアリーナとなったメアは、カロア朝の第2王子メイブンの結婚相手とされた。

メイブンは、第1王子カルの異母弟であり、メイブンはカルをを尊敬していて、メアリーナとも仲良くなった。

第1王子のカルの結婚相手はクイーンズ・トライアルで1位のエヴァンジェリン。

あの時、レッドの地域のバーで出会ったカルは、エヴァンジェリンという婚約者がいて、さらに彼は、父タイベリアス国王から絶大な信頼を得る軍人だった。

複雑な気持ちになるメアリーナ。
彼が指揮する軍の駒の中には、レッドの兵士がたくさんいた。
家族や親友を塹壕に送る指示を出しているのはカルだったから。

そして、メアリーナ(メア)は、完璧な兄カルと、その影に隠れている弟メイブンを、自身と重ねる。
完璧な妹ジーザと、できそこないの自分自身を。

住む世界は違くとも共感できる部分がありメアリーナと、第2王子メイブンの距離は縮まる。



メアリーナ(メア)は、その力をコントロールするための訓練と、王宮での王族らしい振る舞いと教養を叩き込まれる。

メアリーナの先生は、博識なジュリアン・ジェイコス。
彼は厳しい人だったが、レッドへの差別意識は低く、現政権(特にエラーラ王妃や、その傀儡)による体制に不信感を抱いていた。

ジュリアンは、メアにとって師となる存在となっていく。



メアリーナは、実践的な能力のコントロールは、カルやメイブンにも教えてもらってた。

そんな中、メアリーナは家族に黙って王族の中に入ってしまっていることを心苦しく思う。

その様子を察したカルは、メアリーナ(メア)を連れて城から抜け出し、メアの家族の家へ連れて行ってくれる。
そこには、徴兵を免れた幼馴染みの親友カイローンもいた。

メアは、家族たちの事情を説明する。
家族は、理解してくれた様子だが、カイローンは反発していた。

そして、カイローンはスカーレット・ガードに入っていた。

カイローンは、メアをシルバーの支配から、レッドをシルバーの支配から解放することを誓う。

複雑なメア。
大切な幼馴染みを徴兵に行かせずにできたものの、それと同じくらい危険なレッドが組織する反乱軍に入隊していた。



メアは、レッドとシルバーが平等な世界を構築する為の架け橋となることを誓う。

そして、同様の志を持つ第2王子メイブンも、メアに賛同・協力し、彼女と共に密かにスカーレット・ガードに参加する。




メアとメイブンはファーレイに協力し、スカーレット・ガードの計画のシルバーを攻撃することに成功するが、ファーレイとカイローン達がシルバーに捕らえられてしまう。

軍事指揮官でもある第1王子カルに拷問を加えられるファーレイとカイローン達。

しかし、一向に口を割らない彼ら。

また、スカーレット・ガードの保護と計画の為にメアとメイブンは、彼らを助けることはできずにいた。



師匠ジュリアンの助けを借りようとするメア。

シルバーやレッドの歴史や能力について研究しているジュリアンは、メアのようなニュー・ブラッドは、パワーをコントロールすれば、シルバーを凌駕する強力な力を持っていることを教える。



カルの隙をついて、メアとメイブンは、ファーレイとカイローンを牢から脱出させ逃げることに成功する。

ファーレイは、スカーレット・ガードの拠点へとメアとメイブンを案内する。

スカーレット・ガードは廃墟と化した地下世界(地下鉄アンダートレイン)で繋がっていた。

メアとメイブンは、スカーレット・ガードのリーダー:ファーレイに案内され、シルバーが放射能汚染で危険とされ足を踏み入れることのない場所もスカーレット・ガードは行き来していた。

その放射能汚染地域に恐れるメイブン。

しかし、これはレッドに耐性が付いている訳ではなく、シルバーが使う機会や武器のほとんどは奴隷のレッドが作っていた。

レッドはシルバー達に献上する放射線測定器のカウンターをあえて振り切らせる偽装を行い、シルバー達が恐れて侵入できない地域を作り、拠点としていた。



メアは、師匠ジュリアン・スコノスから預かった手紙をファーレイに渡す。

ジュリアンは、現体制をよく思っていない貴族と共に、シルバーにレッドが平等になるよう訴えるだけの軍を作れると書かれているが、ファーレイは信用していない。

シルバー軍は、レッドやスカーレット・ガードを攻撃し、さらに王は新法を制定し、レッドの徴兵が少年にまで引き下げられ、レッドはさらなる苦難を強いられてしまう。



しかし、スカーレット・ガードも優勢であり、メアとメイブンは密かに城に戻り、王(父)と王子(兄)に降伏するよう説得し、レッドを奴隷から解放を計画する。

メイブンは、自身もメアのことを好きだったが、兄カルもメアに恋心を抱いていることを知っていた。

メアの言うことなら兄カルは、父タイベリアスを降伏させることに協力してくれるかもしれないと思っていた。



カルは、メイブンの予想通りメアを選び、シルバーの軍隊を退け、衛兵に攻撃しないよう説得する。

メアとメイブンはシルバーの街の地下トンネルを通って、城に通じる橋を爆発させ、城内を孤立状態にさせる。

メアとメイブンは、追ってきたしてきたカルと共に城内へ入り、タイベリアス国王の降伏の説得を試みるも、途中で捕らえられてしまう。



メア達は、タイベリアス6世国王のもとに連れて行かれる。

そこにはメイブンの母で王妃エラーラもいた。
(メア、メイブン、カル、タイベリアス国王、エラーラが1つの密室にいる。)

息子メイブンの愚行を、夫であるタイベリアス国王に恩赦を求め助けようとかばうエラーラ。

しかし、日頃から兄カルばかりを褒め、弟はできが悪いと邪険に扱っていたタイベリアス国王は、メイブンとメアに激昂する。

エラーラは、自身の能力ウィスパー(相手に入り込み、制御・操る)を使いタイベリアス国王の動きを封じる。

そして、前妻の妻の子であるカルもウィスパーの力で操り、彼に剣を持たせる。

王妃エラーラは、能力でカルにタイベリアス国王を殺させようと操っている。

メアもエラーラの能力によって身動きが取れない。
メアは、なんとか王妃エラーラの暴挙やめさせることのできるメイブンに助けを求めようと彼の方を見ると、メイブンはほくそ笑んでいた。

全ては、王妃エラーラとメイブンの策略だった。

彼らしかいない密室では防犯カメラで一部始終を録画されていた(音声は入らない)。

それも王妃エラーラと第2王子メイブンは想定内。

彼らは、メアにたぶらかされた第1王子カルが、タイベリアス国王暗殺を図ったことにして、国王の冠と、第1王子カルの王位継承権はおろか、非国民の罪人に仕立て上げようとしていた。

エラーラのウィスパーの能力には、さすがの武勇と軍師を誇るカルも逆らえず剣を振り上げた彼の顔から涙が溢れる。
(意識はあるものの体のみがエラーラに操られている。)

その様子を見た父タイベリアス国王は、息子カルを許すと言うかのように覚悟を決めたような目で見つめ、操られたカルは剣を振り落とす。

自身の一番かわいがっていた息子カルの手によって首を跳ねられたノルタ王国の王。

はねられた首とともに、タイベリアス国王の王冠が床に転がる。
(防犯カメラの映像はここまでで停止。兄カルが犯人であるという偽装の証拠を残す為。)

床に転がった王冠を第2王子メイブンがかぶり、全ては計画であったことを冷酷にメアと兄カルに伝える。

メイブンがメアに協力していたのはスカーレット・ガードの組織がどうなっているのか探るため、内乱を起こすように見せかけシルバーの反乱分子の貴族を炙り出し、そして国王を玉座から引きずり落とし、その玉座に座るはずの兄カルを罪人に仕立て上げるための策略だった。

兄カルは軍師としての才はあったが、政治的策略の才は、メイブンの方が格段に長けていた。

現王タイベリアスとカルによって、レッドにさらに苦行を強いる新法を作らせた上で、カルに罪を着せて玉座から追いやったのも、きちんと政治的策略であった。

メイブンは「少年王」と呼ばれているが、その冷酷で冷静な策略は、母エラーラを凌ぐものでもあった。

しかし、純粋でまだあどけなさの残る少年のメイブンを見てきたメアは、事実を信じられずにいた。



メアと第1王子カルは、国王殺しと叛逆罪で、アリーナにて公開処刑となった。

メアとカルにシルバーの能力者達が襲いかかる。

そこにはメアのライバルで高い戦闘能力を持つエヴァンジェリンと、その兄プトレイマスもいた。
(エヴァンジェリンは、カルの婚約者だったが、メイブンが王位継承権第1位になった為、メイブンの王妃になる予定となっている。)

カルはメアを守ろうとし、彼らは協力し合い必死で生き残ろうとする。

公開処刑の為アリーナには、シルバー達が多くいたが、メアが実はレッドの能力者であることがバレてシルバーの民衆を混乱させない為、レッドの反乱分子に火を付けさせない為に、アリーナの観客を非難(退去)させ、TV中継も中止させたエラーラとメイブン。
(エラーラとメイブンは、メアがレッドの希望の星であることを十分理解し危険視している。)

メアとカルは、協力し合い敵を倒すも次々に能力者がやってくる。
2人だけで戦い続けられるのも時間の問題。

そんな中、アリーナに銃声が響き渡る。

メアとカルは誰かに身体を掴まれ、そのまま意識を失う。



メアが目を冷ますと、スカーレット・ガードの街に向かう地下鉄アンダートレインに乗っていた。

橋の爆撃の際に死んだと思っていたファーレイとカイローンも生きていた。

そして、戦地で死んだと思っていたメアの兄シェイドも生きていた。

メアの兄シェイドは、スカーレット・ガードの一員で、メアと同じレッドの能力者(ニュー・ブラッド:駿足・テレポーテーション)であり、メアとカルをあの公開処刑場のアリーナからテレポーテーションで助けてくれたのは兄シェイドだった。



メアの家族もスカーレット・ガードに保護され彼らの街にいると伝えられ、メイブンの手が家族に及ばないことに安心したメアだが、一方で無実の罪で反逆者に仕立て上げられ王位を失ったカル王子は、スカーレット・ガードによって拘束されていた。

メアは、スカーレット・ガードのリーダー:ファーレイに公開処刑場で助けてくれたのはカルであることを伝え拘束を解いてあげて欲しい。と伝えるが、ファーレイはシルバーの元王子カルを信用していない。
しかし、もしカルが拘束を解こうと火の能力を使って手錠を焼き溶かすことができる。

カルは操られたとはいえ、自身の手で父タイベリアス国王を殺してしまったこと、血を分けた弟メイブンに裏切られたこと、ずっと守り治めようとしていた国を無実の罪人として追われてしまったこと、いろいろなものを背負っていた。

カルは、弟メイブンに復讐する為、メアやレッド、スカーレット・ガードに協力する。

メア達は、メイブンがニュー・ブラッドを殺して行くことを危惧し、また反乱軍の仲間になってもらう為、世界に隠れたニュー・ブラッドを探すことを決める。

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〔感想〕

全3巻予定でしたが4巻(5巻も?)作られているシリーズものなので、1巻(特に前半)は、世界観や設定、キャラクター、それぞれの能力紹介のような説明な感じでしたが、後半にかけて一気におもしろくなります。

ストーリー自体は続くので1巻で、ひと段落という訳ではありませんが、1巻の最後は絶望と希望が入り混じった状態で終わるので、次はどうなってしまうんだろうという好奇心が掻き立てられます。

「レッド・クイーン」というタイトルのみに惹かれて読み始めた作品で、タイトルイメージと、キャッチフレーズの「奴隷から女王へ」のイメージで、シンデレラ・ストーリーかと思いきや、良い意味で期待を裏切られました。

メアは、お姫さまなシンデレラではなく、自身の性格と育った環境から、上品な女性ではないです。
口は悪いし、気も強い。
ですが、荒削りな反骨精神を持ち、暗中模索で解放と自由を求めて必死に戦う女性です。

後半部分の大どんでん返しは、予測できたようなできないような感じでもありましたが、第2王子メイブンの狡猾さは魅力的に見えました。

1巻は、序章に過ぎないので、まだメイブンが兄カルよりも長けた狡猾な政治力は見られませんが、メイブンは悪役としてカッコいいです。

一方の兄カルは、軍人で軍事や指揮官としての才は優れていますが、メイブンや継母エラーラのような政治的策略は不得手で、どちらかと言うと真っ直ぐなキャラクターです。

メアの師匠ジュリアン・スコノスが言っていたように、レッドがシルバーと同じような力を持つニュー・ブラッドの力は、シルバーを凌ぐものがあり、それが次回作へと繋がっていきます。

このお話のおもしろいところは、レッドを奴隷にして、迫害しているシルバーもいれば、ジュリアンのようなレッドに友好的でニュー・ブラッドの存在はシルバーにとって脅威でありながらも、メアに力を貸してくれるシルバーも存在するところです。

2巻から3巻へとどんどんおもしろくなっていきます。
(おもしろいので3巻予定だったのに続編が作られたみたいです。というか、3巻じゃ収まらない内容です。)

1巻は世界観と設定、キャラクター等の説明、紹介回なので、スピード感はありませんが、お話を理解していく上で重要な巻となっています。

特に2巻以降ではありますが、戦闘シーンに描写は、翻訳者さんの力も加わり、臨場感と疾走感が秀逸で息をもつかせぬ感じで、おもしろいです。

おすすめYA小説です。
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