TiaRabbit❤ティアラビット

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「カラヴァル(Caraval)」1巻の二次創作(FanFiction)です。

※ネタバレ要素があるかもしれないので、ご注意ください。


*Screen Shot*Sims3

※二次創作(FanFiction)です。
※本編ネタバレ要素があるかもしれないので、ご注意ください。
※気になる方は、ステファニー・ガーバー著「カラヴァル」第1巻を先に読むことを、おすすめします。
※本編を読んでいなくても、読めるとは思いますが、本編を読めばわかりやすいと思います。
※何度も読み返して検証してはいない為や、解釈の違いによって、本編設定と微妙に異なっているかもしれません。
※本編は全3巻のうち2巻まで発行されていないので、2巻までの内容から二次創作しています。
※本編のイメージが崩れないようには描いていますが、元々二次創作が苦手な方は、見ない方がいいと思います。
※非商用ブログの二次創作小説ですが、正式な権利保有者の方が二次創作小説を削除してほしいということであれば、直ちに二次小説記事削除致します。

Refernce:
*「カラヴァル (Caraval)」ステファニー・ガーバー著、西本 かおる訳
*「レジェンダリー(Legendary)」ステファニー・ガーバー著、西本 かおる訳

*1巻「カラヴァル(Caraval)」ステファニー・ガーバー著の概要・登場人物・あらすじ・感想 ページはこちら。
*2巻「レジェンダリー (Legendary)」ステファニー・ガーバー著の概要・登場人物・あらすじ・感想 ページはこちら。

※この創作は、2018.9月時点に作成されたものです。
※全3巻のうち、発行済である2巻までの内容から創作しています。3巻未発売のため、本編と異なってくる場合があります。

〔登場人物〕
ドナテラ・ドラグナ(妹)
髪の色:ブロンド
瞳の色:ヘーゼル
ニックネーム:テラ
自由奔放で、かわいいが気の強い小悪魔みたいな女の子。

スカーレット・ドラグナ(姉)
髪の色:ブラウン
瞳の色:ヘーゼル
ニックネーム:スカー(by テラ)、クリムゾン(by ジュリアン)
まじめで慎重で、妹思い。
美人だが、それを隠すような地味な格好をする。
父の異様な束縛から妹を守る為に、父が選んだ相手と政略結婚しようとしている。

ジュリアン・マレーロ
髪の色:ダークブラウン
瞳の色:ライト・ブラウン(琥珀色)
ワイルドかつ美しい容姿で、女の子を魅了するが、まじめなスカーレットのタイプではない。

ダンテ
髪の色:ブラック
瞳の色:ブラック
ジュリアンに負けないくらいの眉目秀麗な男。
高級スーツをビシッときめ、身体には薔薇のタトゥーを纏っている。
女性からの熱視線の的。

マルチェロ・ドラグナ
髪の色:ブロンド
トリスダ島の総督。
スカーレットとテラの父
妻パロマ(姉妹の母)が突如、行方不明になり、人格が豹変し、姉妹を束縛と従属させる恐ろしい父に変わった。


〔舞台〕
メリディアン帝国
スカーレットとテラが住む帝国。
エランティン王朝:エランティン女王が統治している。

トリスダ島
スカーレットとテラが住んでいる島。

ロス・スエニョス島
カラヴァルがある島。


〔用語〕
カラヴァル
ゲームマスター:レジェンドが開催する世界最上のエンターテイメントゲーム。
参加者はレジェンドの謎解きゲームをし、勝者になると願いが叶えられる。





♪イメージMusic:「idontwannabeyouanymore」Billie Eilish


〔Chapter1「レジェンドへの手紙」〕

テラ:ここはメリディアン帝国の外れの、さびれた属州トリスダ島。

エランティン女王はもう、この島のことなんて忘れちゃったんじゃないかと思うくらいの島。
海辺の魚の腐った臭いが島の内側にまで臭って来そうな、閉塞的な島。

私はここで生まれ育った。

家は、それなりに裕福だった。
着たいドレスや宝飾品は、すぐに手に入る。
ただそれは、トリスダ島に持ち込まれる頃には、メリディアン帝国の王都ヴァレンダでは、すでに流行遅れになっていた。

私の母パロマは、私の幼い時に忽然と姿を消した。

あの優しかった母が、かわいい私と、美しい姉スカーを置いて出て行ったなんて、とても思えない。

姉スカーレットとも母について話したいが、彼女は母の話を避けている。

スカーレットは、母が自分達を捨てたと思っているのか、それとも、母のことを思い出すと寂しさと悲しさが押し寄せて、足元から崩れ落ちそうな気がするからか。

たぶん後者の方だろう。
スカーレットは、いつも私の盾になるように気丈に直立している。
感傷的な気持ちに飲み込まれたら、私を守れなくなると思っているみたい。

もう、私はスカーに守ってもらわなくても大丈夫なのに。

なぜスカーレットが、私を守らなければならないという責務に駆られているかは、母が出て行ったからだけではない。

父は最愛の母を失い、人格が豹変してしまった。
私達を束縛し、従属させる。
勝手に出て行ってしまった母を私達に重ねて復讐でもしたいのか。
母と同じように娘が自分に抗わないように、この小さなトリスダ島と、要塞みたいに建てた屋敷に、私達を閉じ込めて監視している。

かろうじて外出はできるけど、こんなに小さな島、町中に監視役がいるようなもの。
私が何をしていたかなんて、すぐに島を一周して、私の肩を叩き耳打ちでヒソヒソ話で回ってくる。

私1人なら、上手く交わして乗り越えるけど、姉スカーがいる。

ズル賢い父は、私達姉妹を束縛・服従させる為に、感心するくらい異常な手法を編み出した。

片方の娘が悪さをしたら、もう片方の娘に罰を与えるのだ。
自分の罪で、誰かが痛めつけられるなんて、ましてやそれが最愛の姉妹なら、内臓が締め付けられる以上に苦しい。

そもそも、私達は何1つ、罪なんて犯していない。

姉は、私をかばう為に、父への服従を受け入れてしまって、この状況に抗う様子はなかった。



このまま、この錆びれた灰色の小さな島で、シワシワになって骨だけが残されていくのかと思うと、背中に冷たいものが這っているような気持ちになる。

そんなことを思っていると、父が珍しく上機嫌だった。

理由は、姉スカーレットの結婚話だ。

普通なら、喜ばしい出来事だけれど、父にはいつも裏がある。

綺麗なトランプの背表紙とは裏腹に、それをめくると、気味の悪いピエロが描かれたジョーカーだ。

父は、富と権力を手に入れてはいたが、この小さな島トリスダ島だけでの話。

はっきり言って王都に行ったら、父の地位は、私の靴のヒールよりも低いだろう。

父は地位を手に入れる為、結婚という形で、由緒ある名家の貴族に娘を売ったのだ。
いわゆる政略結婚。

そんな名門の貴族が、こんな田舎のさびれた島の娘を嫁にするとは到底思えないが、その娘がスカーレットであれば話は全く別である。

姉スカーレットは、島でも一番の美人だ。小さな島だけど、その美しさは王都に行っても、少しも霞むことは無いだろう。

むしろ王都で擦れて踏みしめられた女の子よりも、やわらかい芝生に粉雪がふんわりと積もったように美しく無垢なスカーレットは、王都の男性の目を釘付けにすることは間違いない。

きっとその婚約者の伯爵は、そんなスカーレットの美しさを聞いたのだろう。

でも、あの父が選んだ相手なんて危な過ぎる。
きっと、青髭のように歴代の妻を殺して押し込んでいる秘密の部屋が屋敷の中にあるに決まってる。

スカーを、その中の1人になんて絶対にさせない。

当の本人の姉スカーレットは、その伯爵との数回の手紙だけのやり取りで、彼が優しく良い人だと思っている。
いいえ、違う。そう思い込もうとしている。私の為に。

姉スカーレットは自身が結婚し、自分と妹の私を、父の呪縛から解放させる為、私を守る為に、顔も得体も知れない伯爵と結婚しようとしているのだ。

そんなこと絶対にさせない。

それだけじゃない。アラクルの予言のカードも、この結婚は良くないと暗示している。

予言のカードが示す運命。
私は、運命なんて信じない。でも、予言のカードは必ずそうなる。
姉のためなら、何だってする。
運命でさえ変えてみせる。



姉には、自分の人生を歩んでもらいたい。
私の為じゃなくて。

そして、幸せになって欲しい。

私は、カラヴァル のゲームマスター:レジェンドに協力してもらうことを考えた。

私は、姉スカーレットのようにカラヴァルに憧れてもいないし、レジェンドを崇拝してもいない。

でも、この状況を奪回するには、レジェンドのように人を惑わす奇策が必要だった。

レジェンドが、そうやすやすと頼みごとを聞いてくれるはずがないことはわかってる。
正攻法で行ったって無駄な時間を費やすだけだ。

レジェンドが何者かはわからないが、おそらく人なら心を持ってる。
人が心を動かす時は大体、愛、お金、欲望、憎しみ、弱みのどれかだ。

数年前レジェンドは、カラヴァルで、人を殺してしまったということを知った。
事故だったらしいが、レジェンドは、そのことを深く悔やんでいるのか、幾度となく開催されていたカラヴァルの公演を減らし、年に1回になった。

これはレジェンドと交渉するカードになると思った。

良心の呵責で胸は傷んだが、姉スカーレットを守る為、綺麗事は言ってはいられない。
ただのお世辞のお悔やみをするくらいなら、何も言わない方がまだマシ。偽善者は大嫌いだ。
私には、0か100しか残っていない。

私は、できる限りの知恵と情報を掻き集めた。
ツテを辿るうちに、少し危険かも知れないと思ったけれど、エランティン重要手配社という団体を知り、手紙を出すと、その団体の者“友”から返事が来た。

そして、謎の情報屋“友”から得た情報を使いレジェンドに手紙を書いたら、彼が私の計画に協力してくれることを取り付けることができた。



〔Chapter2「レジェンドからの遣い」〕

テラ:レジェンドの協力を得た私のもとに、カラヴァルのキャストが来た。

レジェンドの手紙の計画だと、彼がトリスダ島から、私と姉スカーレットを連れ出し、カラヴァルのあるロス・スエニョス島へ連れて行くという手筈。

カラヴァル 開催1ヶ月前、空と海がラピスラズリ色に染まる頃、トリスダ島の港の桟橋に一艘のガレオン船が着いた。

ガレオン船と言っても、そんなに大きくはない、両手の数の人数が乗ったら、沈むんじゃないかと思うくらいの大きさと古さ。

私は、このおんぼろな船が、あの世界随一と言われるエンターテイナーのレジェンドが寄越した船なのかと、一瞬疑った。

しかし、次の瞬間、おんぼろなガレオン船から、颯爽と飛び降りて来た1人の人物によって、これはレジェンドが寄越した船だと確信した。

身なりは、奪い取った船から降りて来た海賊のようだけど、彼だけ先に朝日が当たったかのように、目を惹く美しい男だった。

少し焼けた肌とチョコレート色の髪、肌と髪の色を溶け合わせたようなキャラメル色の瞳。

シャープな輪郭とワイルドな雰囲気。
それに不釣合いな長いまつ毛と大きく美しい瞳が、少年の面影をわずかに残している。

容姿に自信のあるテラでさえも、少し怯むような端麗な外見を持っていた。

港にいた女達は、朝靄を晴らすように颯爽と船から降りて来たジュリアンに視線を引き寄せられていた。

こんな男が、このトリスダ島をうろついたら、目立って仕方がない。
島中の娘達は、彼の為におめかしをして熱視線を送り、男達は嫉妬の睨みを利かせるだろう。

こういうことは隠密に目立たないようにするものだと思っていたが、協力を頼んだ相手がレジェンドだったということを思い出した。
派手な演出をしないはずがない。

私はすぐに、その海賊に目配せをして、人けの少ない路地裏に誘いこんだ。

レジェンドが寄越した海賊のような男が近づいて来て言った。

男:「あんたが、ドナテラ・ドラグナか?」

テラ:「そうよ。テラでいいわ。」

男:「俺はジュリアンだ。ジュリアン・マレーロ。」

ジュリアンが、無愛想な挨拶をすると、冷たい海辺に差し込む朝日の光が乱反射し始めた。

その光がジュリアンに当たり、彼の顔は獲物を見つけた狼のようにギラギラとして見えた。

なぜレジェンドが、彼を迎えに寄越したのか1つだけわかった気がする。

ジュリアンは、スカーレットのタイプじゃない。



今すぐこのトリスダ島をスカーと出て行きたいと思っていたテラだが、レジェンドの下準備なのか、ジュリアンはカラヴァル開催1ヶ月前に、この島にやって来て停泊しているという設定になっていた。

1ヶ月も、ジュリアンのような人目を惹きつける吸引力のある男が、この小さい島にいたら、嫌でも彼の顔と名前が知れ渡る。

テラは、なぜレジェンドが、そのようなことをするのか、はっきりとはわからなかったが、もしかしたらレジェンドは、自分達が彼の協力を得るに値するのか、カラヴァル に参加する資格があるのかどうか、ジュリアンを先に遣わせて値踏みをしているのだと思った。

途中で、契約不履行になっては困る。

テラは、今にも「早く、カラヴァルの島(ロス・スエニョス島)に連れてってよ!」と叫びたかったが、ぐっと堪えた。

テラとジュリアンは、町のバーで、他の人間に聞こえないようカウンターから離れた角のボックス席に座り作戦会議をしていた。

ジュリアンは、注文したウィスキーのグラスの縁に手を乗せ、中に入った氷を中指で回している。
島の女の子達は、おそらくその姿を見て、うっとりするだろうと思うが、テラは少し苛立っていた。

このジュリアンという男は、やる気があるのかないのか、どこか他人事で、何かを諦めているようにさえも感じる。

確かに彼にとって他人事ではあるけれど、テラにとっては、自分と姉の人生を賭けた一大事。
この男のせいで失敗は許されない。

それに船乗りの設定なのに“On The Rocks”って、何の皮肉?

テラ:「ちょっと聞いてるの?あなたこの島に何しに来たわけ?」

ジュリアン:「君とお姉さんを、連れ去りに。」

テラ:「ちょっと、変なこと言わないで!」

実際そうだけど、ジュリアンが小声でもなく平然と、話しているのが気にくわない。
父の遣いに聞かれていたら、全ては台無しなのに。

きっとジュリアンは、私と姉が、わがまま娘で、全てが与えられ何不自由のない暮らしをしているのに、親の決めた道から外れ自由になり、無謀な夢を追いかけようとしている愚かな娘と思っているのだろう。

はたから見れば、そう見えるかもしれない。

家の事情を説明したいけど、この男に話したところで理解してもらえないだろうし、理解して欲しくもない。

ジュリアンは、きっとカラヴァルのキャストの中でも、簡単な役しかもらえないようなエキストラだろう。
観客を夢の中にいざなうようなプロ意識は無さそうだし。
見た目だけ綺麗なキャスト。
とりあえず観客の目を惹きつけることはできる。
でも、ずっと観ていると、その演技力の無さにげんなりしてくる。

ジュリアンには、通行人Aや、御者役B、死体役Cが、お似合いだ。
なんだったら、突っ立ってる木の役でいい。
むしろ木の方が、騒ぎを起こさないからマシなくらい。

レジェンドは、きっと私に信用がないから、適当なキャストを寄越して、適当にやり過ごそうとしているんだと思った。

でも、信用されないのは当然だ。
自分は、レジェンドの弱みと思われる部分を掴んで、それを利用して無理やり彼に手紙の返信を書かせたようなものなんだから。

テラ:「もういい。今日は終わり。次に会-」

ジュリアン「ああ、そうか。じゃあな。」

ジュリアンは、次の予定を言おうとしている私を遮って、お金を置いてさっさとバーを出て行ってしまった。

バーの扉にかかった赤銅色のベルが、ガタンという雑な音と共に虚しく響いた。






*あとがき*

1巻「カラヴァル」は、姉スカーレットがヒロインだったので、彼女の視点から描かれています。
この創作は、スカーレット以外の視点からも書きたくて創作したものです。
2巻「レジェンダリー」のヒロインは、妹テラになり、姉スカーレットの方はあまり描かれていませんが、描かれていないところで、けっこう動きがあるようでした。
それらの部分も創作したくて、二次小説を創作しました。

ドナテラ(テラ)のイメージは、エマ・ロバーツさんです。
かわいくって小悪魔で、小柄でブロンドヘアーにヘーゼル色の瞳。

テラがエマ・ロバーツっぽいなと思っていたら、彼女主演の『NERVE [ナーヴ]~世界で一番危険なゲーム~』が、「カラヴァル」ぽかった^^
「カラヴァル」の現代ニューヨークVer.って感じです。

「ナーヴ」でのヒロインの時のエマ・ロバーツは、おとなしい女の子だったけど。
テラのイメージを重ねると、「アメリカン・ホラー・ストーリー」のエマ・ロバーツな感じです^^
ガガ様が出演している~ホテル~の「アメホラ」しか見ていなかったのですが、
エマ・ロバーツさん出てると知って、~魔女団~と~怪奇劇場~もちょっと見ました。
「アメホラ」最新のシーズン8~アポカリプス~で、エマ・ロバーツさんカムバックするみたいで見てみたいです。
というか、「スクリーム・クイーンズ」みたい♪シーズン1にはアリアナ・グランデも出てるっぽいし。


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