TiaRabbit❤ティアラビット

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<読み方>  
『 』 ⇒ セリフ  
〔 〕 ⇒ 思考  
カッコなし ⇒ 説明等  
≪ ≫ ⇒ ストーリーテラー、ナレーション  
♪ ♪ ⇒ 音声や環境音  
= = ⇒状況説明等  
*  ⇒ 補足  
※  ⇒ 注意

『 「Re:Birth」 - Episode 1 』は、こちら

『 「Re:Birth」 - Episode 2 』は、こちら

『 「Re:Birth」 - Episode 3 』は、こちら


前回までのあらすじ

現代の都会に住むネコが、自身の過去の話をする…。

数百年前の話、その黒ネコはトラビス・ガインというフェアリスランド王室専属高位魔法使いで、ある日突然、隣国ラヴェール(元)王国の王室専属高位魔法使いのラフィリア・メレディから、魔法使いにとって生命(いのち)である魔力を一人分の半分以上も送りつけられる。

トラビスは、その真相を確かめる為にラフィリアの元へ向かったが彼女はすでに何者かに殺されていた。

トラビスは、ラフィリアの住み家を後にする際に、約10年前にラヴェール(元)王国で起きた事件を思い出した。
そこでトラビスは、その事件現場に取り残された一人の少年と出会う。

その少年の名は、カイル・ラトウィッジ。
トラビスは、その少年(カイル)を事件現場から助け、保護した。

カイルは、トラビスの元で暮らすようになり、やがて成長し、今ではトラビスの良い相棒になっていた。




Re:Birth



トラビス・ナレーション:≪約10年前、ラヴェール(元)王国の事件現場に取り残された少年(カイル)をフェアリスランドに連れてきた。

その後、教会や施設へ預けようとしたが、なんだかんだで家に来ることになった。


こいつが結構“デキル奴”で、誰が教えたわけでも・命令した訳でもないのに、家事をなんなくこなし、料理もうまい。

頭もよく・運動神経もよく、なんでもソツなくこなす器用なやつだ。


今じゃ、俺の“ママ”みたくなってる(笑)。「使ったものは元の場所に戻せ」とか「部屋を片付けろ」とか。
片付けないと勝手に片付けられる…まったく、あれは散らかってる訳ではなく俺の法則に従ってきちんと並べてあるのに(≧ヘ≦)╬

おかげで俺は、こいつがいないと一切身の回りのことができなくなってしまった(苦笑)

今じゃ、いい相棒だ。







≪トラビス・ナレーション: 人間の成長は早いものだ。。。
















そんな、“あいつ”も成長した。


















そう、フィオナ姫と同い歳だ。。。







“続きを読む…”から、つづき(Episode4・本編)をご覧いただけます。


Re:Birth





?:『カイルー!』





カイル: 遠くの方で、俺の名前を呼びながら、こちらに近づいてくる。 あの声は、きっとジャンだ。
弓の練習をしていた俺は、ジャンの声に気が付き、その手を止めた。


















カイル: ジャンが走りながら、いつもの愛嬌のある笑顔で、俺の方へ向かってきた。





ジャン:『おまえ、すげーな!』





カイル:『?』
俺は、ジャンが何をすごいと言っているのかわからず、少し首を傾げた。






ジャン:『カイル。おまえ試験受かったんだろ!しかも、一番難しい“騎士”だなんて、すげーよ!』


カイル: 〔ああ。そのことか。と俺は心の中で思った。〕


ジャン:『なにその余裕な顔!まあ、優等生のお前にとっちゃ当然かもしれないけどな。俺はまた落ちだぜ。』


カイル: 〔ジャンの言っている試験とは、衛兵の試験のことだ。受かったとは言ってもまだまだ全然下っぱの訓練生に変わりないし、正式に採用されるのは来年の話だ。
俺たちは、フェアリスランドを警備する組織の訓練生として青年団に所属している。
青年団といっても、田舎の農村部の領主が雇った青年団みたいな不良やゴロツキが悪を悪で退治するような団体ではない。
俺たちが所属するのは、フェアリスランド王室直属の青年団で、ここから近衛兵や親衛隊、騎士団が生まれる。
(騎士団といっても、軍事的要素はもうほとんどなく、騎士道のイメージを利用し、警吏組織の厳格さを表すシンボル的存在になっている。)


とはいっても、近衛兵や親衛隊、騎士も大体仕事は一緒の要人警護だ。
ただ、騎士(ナイト)の称号がある方が、イメージ的にかっこいいという理由で、みんな花形の騎士になりたがる。


別に俺は、どれでもよかった。たまたま騎士の試験があっただけだ。

( *補足1*:近衛兵や親衛隊の試験は定期的に行われるが、騎士の試験は不定期。)
( *補足2*:近衛兵・親衛隊・騎士の試験はそれぞれ難関、なかでも騎士はさらに狭き門。)


※実際の中世等の組織形態は、異なります。架空です。



もちろん、3つの試験に受からなくても、この青年団にいるやつらは、みんな王室直属の警吏部隊になる。


しかも、警吏組織の中でも、上層部・官僚になることが約束されているエリート達ばかりだ。
だから、別に試験を受けなくてもいいのだが、俺が試験を受けた理由のひとつは、名実ともにトラビスの補佐になりたかったからだ。


トラビスは、王室専属の高位魔法使い=国の要人でもある。


トラビスの元に就けるかどうかは、わからないが、一歩でも近づけるのは確かだと思う。


そう。俺は、幼い頃にトラビスに助けられた。。。あの“少年”だ。

ジャン:『じいちゃんが、「お前はバカだから、そんなことやってないで、畑仕事手伝え!!」って言うんだぜ。“そんなこと”って、俺からすれば畑仕事の方が“そんなこと”だよ。かっこわるくてやってらんないよ。』





カイル:『でも、畑仕事も大事だぞ。腹が減っては戦はできぬって言うし、食べ物がなくなったら、みんな困る。』


ジャン:『はぁ~。出たよ。真面目くん。』
〔カイル: 別に俺は、普通のことを言っただけだが…。 それよりも、俺はジャンに聞きたいことがあったんだ。〕

カイル:『そう言えば、この前、トラビスとどこに行ってたんだ?』




ジャン:『え?この前?あぁ、えっとトラビスとえーっと。。。』
カイル:俺が質問した途端、ジャンはしどろもどろになった。




ジャン:『あっ!なんか魔法に使う薬草がどうとかで、俺にしか取れないところにあるからとかって言ってその…どこだったっけ…』
カイル: それはすぐに嘘だ。とわかった。






カイル: ジャンは、嘘をつくとまばたきが多くなる。

話はそれるが、これがジャンが試験に落ちた原因だと俺は思っている。


身体能力的にも、人狼であるジャンの方が上だし、バカだバカだと自分でも言っているが、それは周りのみんなの心を開かせる手段として、あえてネタにしてるだけで、ジャンはそんなに馬鹿じゃない。


瞬時の判断能力は長けている。


ジャンには、リーダーの素質がある。


ジャンの周りには自然と人が集まってくるし、その人々の中心にいるのは、いつもジャンだ。


そして、それを自然とまとめる能力も持ってる。


このエリート揃いの青年団に入団当初、俺は、ちゃんと試験を受けてきちんと入団したのにも関わらず、よそものの俺を毛嫌いしてか、“王室専属魔法使いのトラビスのコネで入団できたんだ。”と陰で言われ、周りから距離を置かれていた。


王様は、身分に関わらず実力があるものを採用するという方針だったが、その精神は下の方までは根付いていなかった。


別に俺は気にしてなかった。俺は俺のやるべきことをやるだけだから、周りは関係なかった。
後ろめたいことはしていないし、言いたい奴には言わせておけばいいと思ってた。

でも、ジャンは違った。そういうことや陰湿なことを嫌い、チームワークに重きを置いてた。
人は、何かの悪い空気になった時、保身の為か、もしくはおもしろがってか、それに同調しさらに空気を悪い流れに持っていこうとするやつと、微力ながらもその空気を食い止めよう・少しでも流れを変えようとするやつがいる。


ジャンは、後者の方だった。


かと言って、孤立している俺を無理やり集団の中に引きずり込むようなまねはしなかった。
入団してから少し経って、それまで俺を避けていた奴らが、なんだか照れくさそうな感じで軽く「よぉ」と挨拶してきたり。


上官が見ていない時に、俺に押しつけていた掃除や後片付けも、先に帰らずに最後までやる奴が増えてきた。


(もちろんジャンと訓練が一緒になった時は、ジャンはちゃんとやっていた。)


俺は、不思議に思いながらも、少しずつチームに馴染んで行ったような気がする。


本当に自然過ぎてどこからが起点かわからないくらいだ。
後から仲間に聞いたが、それはジャンが俺の知らないうちに、俺に対する周囲の誤解を徐々にごく自然に解いていてくれていたからだということがわかった。


その仲間が話してくれなければ、俺が自分でしなければならなかった“周囲に馴染もうとする”努力を、代わりにジャンが努力してくれていたことには、ずっと気付かないままだった。


ジャンは、ガサツだが人への対応に関しては繊細だ。


もしも、トラビスの次に仕えたいと思う者を聞かれたら、俺は間違いなくジャンを選ぶ。


ジャンは、リーダーにふさわしい。


権力や暴力で威圧してリーダーシップを取ることも中には必要かもしれないが、リーダーだって部下がいなければ成り立たない。


本当に大事なのは、部下がどれだけ、その長に尽くしたいかにかかってると思う。


そして、ジャンは、それを引き出す力も自然と持ってる。


本当に、試験官の目は節穴じゃないのかとも思うが、嘘にしどろもどろになってしまっているジャンの姿を見ると、秘密任務的なことはジャンには無理だろうと思ってしまう。


嘘がうまくつけない。そこがジャンの良いところでもあるが、青年団の仲間としては、早くそれを克服してもらいたいとも思ってる。






カイル: 俺が追求し続けたら、ジャンはまばたきのし過ぎで、このままこの場で眠りに付きそうな勢いだったから、問い詰めるのはやめた。






ジャンが悪いわけじゃない。もちろんトラビスも。


それに、ジャンに聞かなくても、トラビス達がこの前どこに行ったか、大体見当は付いていた。
(嘘がうまくつけないジャンを連れていった時点で、トラビスは詰めが甘い気もするが…)




ジャンが、さっき言ってたトラビスに頼まれた薬草は、いつも俺が取りに行ってる。


ジャンに頼むより俺に頼んだ方が間違いないし、トラビスが俺ではなく、わざわざ馬の合わないジャンを優先して、どこかへお供させるのは、俺には行かせたくない場所だからだと思う。


俺に行かせたくない場所と言ったら…あの事件があったラヴェール(元)王国しかない。





でも、もう俺は子供じゃない。
そんな腫れ物にさわるようなことをしなくても大丈夫なのに…





とは言っても、トラビスが嘘をつくのは、その優しさからだ。


トラビスが俺をあの事件現場からフェアリスランドに連れてくる途中で、父親の死に対して泣きたくても人前でなくことに躊躇していた時に、俺が泣きやすいように気を使って、トラビスが「俺は耳があまりよく聞こえない。」と言ってくれたが、耳があまり聞こえないということは嘘だった。





カイル: トラビスはむしろ地獄耳だ。前にジャンが何かの拍子でトラビスに舌打ちをしたら(←もちろんトラビスとジャンの信頼関係は築かれているのは前提で。)、トラビスは遠くの方にいたのに、その舌打ちが聞こえていた。


その後、ジャンは謎の下痢の症状に数日間悩まされていたことがある。
(*赤茶の狼は、変身後のジャンです。)





今回のことも、俺を思いやってのこと。。。これ以上詮索するのはやめよう。


そう思いながら、俺は朝の練習を終えて、一旦家に帰る為、帰路に就いた。
トラビスに遅い朝食を作って、その後、座学の講習に出る。まあ学生みたいなものだ。





















家の近くまで来ると、玄関先に、2頭立ての白い馬車が停まっていた。

白い馬車は、朝日を反射してさらに眩しく光っている。


















その白く輝く馬車とおなじくらいに白く、すらりとした女性がそこから降りてきていた。



































その女性は、透き通るような白い肌に、その白い肌をさらに強調するように、淡くやさしくほのかに光を反射する長い黒髪の持ち主だった。




















そう、この方がフェアリスランド王国の一人娘。。。フィオナ姫だ。






















すると、フィオナ姫の黒く長いまつげに縁取られたガラス玉のように輝く青い瞳が、俺を見つけた。

青い瞳が俺を見つめながら、赤く色づいた唇の間から、鈴を転がすような音を発した。


















フィオナ姫:『あっ、カイル。』













カイル: 俺は、すばやく姫様の前に、ひざまづいて挨拶をした。








カイル:『このような格好で、申し訳ございません。』
と付け加えた。訓練の衣装のまま帰宅したので、その無礼を詫びた。






フィオナ姫:『訓練をされていたのですね。お疲れ様。でも、そんなにかしこまらなくてもいいのよ。私とカイルの仲なんだし。』

カイル: 朝の澄んだ空気にも、劣らないくらい澄んだフィオナ姫の鈴を鳴らすような声がやさしく響いた。

カイル: 「かしこまらなくてもいい。」と言われても、そういう訳には行かない。





フィオナ姫は、この国の姫様だ。

(というか、フィオナ姫が「私とカイルの仲」と言った途端に、ドリス(侍女)がものすごい目で俺を見てるんだが…)


フィオナ姫:『カイルは、本当に真面目な人ね。』


カイル: フィオナ姫は、そう言うと小さくクスっとほほ笑んだ。
“真面目…”その言葉は、今日で2回目だ。しかも午前中だけで。。。いたって普通のことをしてるだけなのに。






フィオナ姫:『突然おじゃましてごめんなさい。』






カイル:『いえ、このような場所に、足をお運びいただき誠にありがたく存じます。』





フィオナ姫:『もうまた、かしこまって、普通に話して^-^』





カイル:『すみません。』





フィオナ姫:『今日は、トラビスに頼みごとがあって来たの。トラビスはいるかしら?』





カイル: フィオナ姫は、なんだかはにかみながら、そう言った。





カイル:『はい。ただいまトラビスを連れてまいります。』





カイル: そう言って俺は、フィオナ姫を応接室に案内すると、弓矢も置かずに急いでトラビスの元へ向かった。










トラビスの部屋の扉の前に立った。
この時間トラビスは。。。。





そう思いながら、俺は扉越しにトラビスに声をかけた。






カイル:『トラビス起きろ。入るぞ。』








この時間、トラビスは“ゴールデン・タイム”だ。。。
(トラビスいわく魔力を回復・蓄積させる魔法使いにとって大事な時間らしい。)
























〔カイル: あえて何も言わないでくれ、俺はこの光景を約10年間見続けている。。。これが俺の日常だ!〕
















〔カイル: たとえ、猫耳を付けてクマのぬいぐるみを抱きながら爆睡する100歳オーバー(←トラビスのおおよその実年齢)の男がいようとも。俺にとっては日常の風景のひとつにすぎない。。。。。〕

















〔カイル: …彼は、フェアリスランド王室専属高位魔法使いで、偉大な魔法使いだ…変質者では、けっしてない!〕
















。。。ていうか、“ゴールデン・タイム”って何なんだ?ただの爆睡タイムじゃないのか?と思いつつも、起こすと“肌のターンなんとか”がどうとかって言って、うるさいから、いつもそっとしているが、今はそうは言ってられない。
フィオナ姫を待たせている。








カイル:『トラビス!起きろ!フィオナ姫がいらしてる。』




カイル: トラビスは、のそのそと起き上がり、ベッドのヘッドボードに寄りかかった。





カイル: この様子からすると、今日は寝起きの機嫌がいいらしい。きっといい夢でも見たのだろう。





ちなみに、この白いクマのぬいぐるみを“フィオナ”と、密かに名付けていることは誰にも言ってはならない。



トラビスの名誉と、俺の将来に掛けて。





トラビス:『…何だ。カイル、今俺は大事なゴールデン・タイムだぞ。お肌のターンオーバーがうまくいかなくなって、今日1日一歳老けたままで過ごすことになったら、お前のせい…』


カイル: 俺はトラビスの肌のターンなんとかの話を遮ってこう言った。
『それより、下にフィオナ姫がいらしてる。トラビスに頼みごとがあるらしい。』





トラビス:『え?何だ。それを早く言え。』


カイル: 最初から言ってたぞ。俺は。 と心の中で思った。





トラビスは、なんだかちょっと嬉しそうにベッドから出た。






カイル: そして、そのままの格好で部屋を出て行こうとしている。。。


トラビス:『どこにお通ししたんだ?』


カイル:『下の応接室に。。。でも、ちょっトラビス…』


それよりも、トラビスが寝ぼけて、そのままの格好で姫様の前に出て行くんじゃないかと、一瞬心配になった。


〔ランプの精みたいな格好もクマのぬいぐるみもこの際、しょうがないが、せめて猫耳ははずして行ってくれ。〕と思った。



とりあえず、トラビスは魔法で早着替えし、身なりを整えてフィオナ姫のところへ向かって行った。
ほっと一安心だ。そう思って、俺も着替えた。

トラビスのあの格好は、“ギャップのある男は魅力がある”を演出しているらしいが、あれはなんだか違うような気がするのは、俺が女心がわからないからだろうか…































まあでも、トラビスはふざけてはいるが、ちゃんとする時はちゃんとしてる。
あの格好を見た後では、説得力はないが、トラビスは“王室専属高位魔法使い”というその名にふさわしい実力の持ち主だ。



俺は、普段言わないが、トラビスを尊敬してる。



それに、トラビスはあの事件現場から俺を救ってくれた恩人でもあり、俺をここまで育ててくれた親代わり(←「親代わり」と言うと“おっさんじゃない!”と怒られる。誰もそんなこと言ってないのに。)
〝兄代わり〟でもある。



約10年前のラヴェール(元)王国で起こったあの事件の時、俺と父は、このフェアリスランドに向かう途中だった。


早くに母を亡くし、父は男手ひとつで俺を育ててくれていた。
しかし、干ばつで農作物が育たず荒廃していく畑と、その当時、ラヴェール王国の王子が亡くなり、そのすぐ後を追うようにラヴェールの英雄だった王様も亡くなってしまい次第に治安が悪化して行ったラヴェールでは、俺を育てることは不可能だと判断した父は、昔の友人を頼ってフェアリスランドに移り住もうとしているところだった。



結局、そのフェアリスランドにいるという昔の友人は父しか知らず、トラビスにあの事件現場からフェアリスランドに連れ出したくれた後に、俺は、その父の友人を頼ることはできなかった。
それで、トラビスは俺を教会や施設に預けようとしていたが、その前にトラビスが
「念の為、君の意見も聞いておこう。でも、採用されるかはわからないぞ。あくまでも参考としてだ。」と言って、俺がどうしたいかを聞いてくれた。



俺は、「お兄ちゃん(←トラビスのこと)がいい。」と伝えた。
亡くなった父とは全く異なる性質の、この不思議でなんだかおもしろい紫の頭をした魔法使いに付いて行きたい。と思った。


彼といたら、なんだか新しい世界が見えるような気がした。


そして、最終的に俺の意見が採用された。
(トラビスいわく、トラビス基準のテストに合格したからだそうだが、何のテストかわからない。テストなんて受けた覚えもないが。)



そのおかげで、いままでとは全く違う世界に出会えた(いろんな意味で)(笑)
もしも、トラビスがいなかったら、あそこであのまま死んでいたか、良くてどこかの召使いか…、そうでなければ奴隷にされてたか、変態貴族のオモチャにされてたか…、想像しただけで気分が悪くなる。



それに、あの当時(の少し前くらいから)ラヴェール王国一帯で、ちょうどあの頃の俺くらいの歳の少年が、忽然と姿が消える事象が多く発生していた。もしかしたら、俺もそのひとりになっていたかもしれない。)


トラビスは、引き取った俺を奴隷扱いにも、召使扱いにもしなかった。


トラビスものとへ来た当初、(当たり前だが)ずっとトラビスに敬語を使っていた。


トラビスは、「礼儀正しいことは実によいことだが、ずっと敬語を使われていると、なんだかものすごく老け込んだ気分になる。


長老にでもなった気分だ!実際ここ最近法令線が深くなったような気がするぞ


。若々しさは気持ちが重要なんだ…―」と言って例の“肌のターンなんとか”の話に入り、とどのつまりが要するに敬語禁止ということを言いたかったらしい。


トラビスは、「ここはもうお前の家だ。家はリラックスするところだ。カチカチしているお前を見ると、こっちまで疲れてくるぞ。頼むから普通にしてくれ。」と、言ってくれた。



そして、学校にも通わせてくれた。



俺は、トラビスにそこまでしてもらう理由はないし、必要ない。と断ったが、トラビスは「魅力ある男には教養も必要だ。それに俺と生活を共にするなら、それなりの教養を持ち合わせた者でないと釣り合わない。」と言っていたが、おそらく俺の為を思ってのことだろう。



トラビスは、主従関係を嫌う。


(もちろん王様達など仕事関係は別として。ここで言っているのは、個人的にトラビスに対して誰かが従属することをトラビス自身が嫌っている。)


俺がトラビスに従属することは、トラビス自身が望んでいなかった。


俺が、トラビス専属要人警護の任命を受けてトラビスに仕えることになっても、トラビスは主従関係を結ばないだろう。


トラビスは、居候の俺を対等の者として、一人の人間として扱ってくれた。
だから、幼い頃の俺はトラビスの為に少しでも何か役に立ちたいと思って、家事や身の回りの世話を率先して行った。


(トラビスが“やれ”と命令したわけじゃない。自分から進んでそうした。)


全然苦じゃなかったし、それまで、父と二人暮らしだったから、大体のことはやっていた。

今じゃ、いろんなことをトラビスに頼まれる。人使い荒すぎだろってくらい(笑)(←もちろん召使としてではない。)


それだけ、俺を信頼してくれている。


トラビスには本当に感謝している。。。


今の俺があるのは、トラビスのおかげだ。。。










それと…。。。













あいつのおかげだ。

















…なぜだろう。。。俺は、あいつのことを思い浮かべると、自然と笑みがこぼれてしまう…




To be Continued…





Nest Episode

『Re:Birth』 Episode 5



読んでくださって、ありがとうございました。


今回は、新キャラクターとして、
・トラビスがラヴェール(元)王国で出会った、今や相棒の“カイル・ラトウィッジ(成長後)”
・フェアリスランドの王様の一人娘の“フィオナ・フェアリス姫”
の2名が登場しました。

まだキャラクターたちの家・お城が定まっていません。
途中でいきなり変わるかもしれませんが、ご了承ください。
あと、敬語表現も間違っているかもしれません。

※中世的な要素がありますが、実際の中世の風習や組織形態とは異なります。架空・フィクションです。

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